2010年6月6日日曜日

"Slowly, Slowly, Slowly," said the Sloth (邦題: ゆっくりがいっぱい!)

作:Eric Carle (エリック・カール)
日本語訳:くどうなおこ
原書の初版:1988年

"Slowly, Slowly, Slowly," said the Sloth
Eric Carle

Puffin 2007-05-10
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おすすめ平均 star
starゆっくりしているからといって、怠け者だとは言わないで!
starSlowly Slowly Slowly said the Sloth
starふっと疲れた時に読んでください。

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ゆっくりがいっぱい!
ゆっくりがいっぱい!Eric Carle

偕成社 2003-09
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おすすめ平均 star
star<ゆっくり のんびり おっとりと>
starゆっくりゆっくり!
star大人のための本とも言える

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木の上に暮らすSloth(ナマケモノ)は、何をするにもゆっくり。ご飯を食べるのも、木を上るのも、眠るのも。森で暮らす動物たちが、「なんで君はそんなにのろまなの?」と聞いてきても何も答えません。でも、ヒョウが「なんでそんなに怠けてるんだ?」と聞いた時、ナマケモノは考えに考えて答えるのです…。

数あるエリック・カールの魅力的な絵本の中でもいちばん好きなのがこれです。Slowly,Slowly, Slowly~という題名もいいですし、主人公のナマケモノも魅力的です。そして彼(彼女?)が最後に発する言葉とその後の行動!もう最高です。

忙しい日々の暮らしの中では、ついつい「ゆっくりと何かをすること」の大切さを見失い、子どもに対しても急かすばかりになってしまうことがあります。そんなときこの絵本を読むと、ちょっとスローダウンして余裕を持たなくちゃな、と感じます。そういう意味で、大人にも読んで欲しい絵本です。

2010年6月2日水曜日

School Bus (邦訳無し?)

作:Donald Crews (ドナルド・クリューズ)
初版:1984

School Bus
School BusDonald Crews

Greenwillow Books 1984-08-20
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おすすめ平均 star
starインパクト、あります!

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アメリカで今も活躍しているスクールバスが、朝車庫から出発して子どもたちをピックアップし学校まで送り、学校が終わると今度はそれぞれの家の方に送っていくという1日を描いた絵本です。

作者は、シンプルな乗り物絵本で定評のあるドナルド・クリューズ。この本も、文字はすごく少なくて筋書きも単純なのですが、黄色をベースにした色使いが良いというのと、バスの送り迎えとともに起きる家族のちょっとしたやりとりなんかがさりげなく描かれたりしているところも好感が持てます。初めての英語絵本にも向いていると思います。